
世間はWWDCの話題で盛り上がっていますが、最近日本のスマートフォン市場で徐々にシェアを獲得しているHuaweiも新しいプロダクトを多数発表しました。
Huaweiが発表したデバイスにはWindowsマシンも含まれており、昨年発売されたWindowsタブレット「Matebook」の後継機である「Matebook E」も新たに発表されました。
僕は先日、Matebook(旧モデル)を購入して約半年が経ったのでレビューを書いたんですが、Huaweiのデバイスはクオリティが高く、所有欲を満たしてくれます。
まだまだ僕のMatebookは現役なんですが、1ユーザーとして新機種の情報は気になるところですので、チェックしてみました。
主に変わったのはCPUとキーボードカバー
各項目の詳細は後述しますが、主に変わったのはCPUとキーボードカバーです。
CPU は第6世代(Skylake)から第7世代(Kaby Lake)にアップグレードされました。
キーボードカバーは、旧モデルでは本体の角度調節を2段階までしか行えませんでしたが、公式動画によると、160°の無段階調節が可能のようです。
スペック
まずはスペックを見ていきましょう。旧モデルと比較してみました。
Matebook(旧モデル) | Matebook E(新モデル) | |
サイズ(mm) | 278.8×194.1×6.9 | 278.8×194.1×6.9 |
重量 | 約640g | 約640g |
CPU | Intel Core m プロセッサ(第6世代) | Intel Core m/i5 プロセッサ(第7世代) |
メモリ | 4GBまたは8GB | 4GBまたは8GB |
ストレージ | SSD(128GB/256GB/512GB) | SSD(128GB/256GB/512GB) |
OS | Windows 10 | Windows 10 |
インターフェース | USB type-C ×1 イヤホンジャック | 不明(画像から推測すると旧モデルと同仕様) |
CPUが第7世代に変更された以外は、スペックにほとんど違いはありません。
CPUにCore i5が選択できるようになっていますが、これは「7Y54」という型番で、第6世代でいうところの「Core m5」にあたる型です。
IntelのCore プロセッサが第6世代から第7世代にアップデートされた際、「Core m」というブランドのCPUは「m3」のみとなり、m5とm7の後継にあたるモデルはそれぞれ「Core i5-7Y54 」「Core i7-7Y75」という名前になりました。
名前は同じCore i5でも、ハイスペックノートPC等に搭載される「7200U」よりもパワーを落として消費電力を抑えた、よりモバイル向けのCPUが搭載されているという訳ですね。
価格
Matebook Eの価格は、999ユーロから(約12万円)です。旧モデルの価格は公式ストアで¥75,384ですので、比較するとかなりの値上げですね。
しかし、公式サイトのスペック表を見る限り、Matebook EにはキーボードカバーとMateDock(双方とも新型)が標準で付属しているようです。
Matebook(旧モデル) | Matebook E(新モデル) | |
本体価格(最廉価モデル) | ¥75,384 | 約¥123,000 |
キーボードカバー | ¥15,984 | 同梱 |
MateDock | ¥10,584 | 同梱 |
合計 | ¥101,952 | 約¥123,000 |
ざっくりと表にしてみましたが、キーボードカバーとMateDockを差し引いても2万円ほど新モデルの方が高そうです。
※旧モデルの価格は記事執筆時点の日本公式ストア価格を、新モデルの価格は記事執筆時にWebの通貨換算を利用してユーロを日本円に変換した参考価格を記載しています。
付属品
新型のMatebook Eには、標準でキーボードとMateDockが付属するようです。
キーボードカバーは、公式サイトの情報によると角度の調節が無段階になりました。(動画で160° Steplessとの表記が登場しました)
「The new hinge design」と書いてありますので、おそらくキーボードカバーにヒンジ機構が搭載されていて、Surface Proのような無段階の角度調節を実現しているのでしょう。
旧モデルのキーボードカバーは、本体を包んでマグネットで固定する際、折り返した部分が2重になっていたんですが、新しいキーボードカバーは折り返しが無く、本体をサンドイッチ状に挟むようです。
電源ボタン部分が露出しないか心配ですが、折り返しが無い分旧モデルよりも薄型化するのでそこはメリットですね。
MateDockはスペック表に「MateDock 2」と記載がありますので何か変更点があるのだと思いますが、公式サイトに詳しい情報は見当たりませんでした。
価格競争力がネックか
以上、Matebook Eの新モデルからの変更点をお伝えしました。
本体の外観はほとんど同じで、画面サイズや重量、厚みも変更がないため、旧モデルを所持している人が買い換えることはあまり無いんじゃないかと思います。
さらにユーロベースだと12万円をオーバーするため、日本で販売された時に(まだ日本で販売されるのかも定かではありませんが)この価格帯のままだと、旧モデル販売時のようなインパクトはないかもしれませんね。Huaweiは高いクオリティなのに価格競争力があることでシェアを伸ばしてきた側面がありますので、新型Matebook Eでそれが失われてしまう可能性が大きいのは少し残念です。12万オーバーともなるとSurface Proや12インチMacbookとも価格帯が被ってきますからね・・・。
個人的には新型のキーボードカバーだけ入手したいのですが、公式の画像を見る限りコネクタ形状が変わっているので、旧Matebookに新キーボードカバーを使用することはできないようです。互換性があればキーボードカバーだけでもけっこう売れるんじゃないかと思うんですが、Huaweiはあくまで本体とセットで購入して欲しいのかもしれません。
個人的にHuaweiのタブレットPCは気になりますので、引き続き情報を追いかけたいと思います。